Graham Central Station / NOW DO U WANTA DANCE
スーパーグループ出身のスーパーベーシストによるスーパーファンキーなパーティーチューン!!
Now Do U Wanta Dance,
Graham Central Station,
1977
元
Sly & The Family Stone(スライ&ザ・ファミリー・ストーン)のメンバーであり、ファンク専門スーパー・ベーシストのLarry Graham(ラリー・グラハム)が独立して結成したGraham Central Station(グラハム・セントラル・ステーション)1977年の作品(邦題:ダンス・ダンス・ダンス)。アカペラで始まるところからして、ファーストのイメージにかなり近いがファンク視点で眺めればこちらの方が数段上。元スライのメンバーだけあって雑食性がとても強く、ブルース、ジャズ、ゴスペル、ロック、と何でもごちゃ混ぜにした曲を、ラリー・グラハムの親指一本でファンクにしてしまう。B2 “Stomped Beat-Up And Whooped”やB3 “Lead Me On”のようなミディアム・スローでもハードに感じてしまうその個性は凄い。ヴォコーダーを多用したサウンドは、ダフトパンクやミッドナイト・スターより数百倍ファンキー!!
70年代はマーヴィン・ゲイのように、米国が抱える闇や社会情勢への意識が高まり始まったが、ディスコの隆盛が空気感を一変させた。スライ&ザ・ファミリー・ストーン出身のラリー・グラハムでさえ、その流れに抵抗することなく、パーティー・サウンドに身を捧げた。しかし、このムードが初期のヒップホップにも影響を与え、ブラック・ミュージックが新たなフェーズに突入することになる。
ちなみにドレイクはラリー・グラハムの甥だとか。
Producer: Larry Graham, Jr.
1977年