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ソウル&ファンク大辞典

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Salsoul Orchestra

ダンス・ミュージック史に残る“ハウス”バンド

サルソウル オーケストラ Nice ‘N’ Naasty,
Salsoul Orchestra,
1976
60年代後期からフィリーサウンド発祥の地、シグマ・サウンド・スタジオの設立に関与し、ハウスバンドでもあるMFSBで活躍したVincent Montana Jr.(ヴィンセント・モンタナ・ジュニア)。彼がGamble & Huff(ギャンブル&ハフ)と契約でもめているときに、ニューヨークのレーベルSalsoul Records(サルソウル)からの誘いを受け、レーベルのハウスバンドとして1974年に結成したのがこのSalsoul Orchestra(サルソウル・オーケストラ)。

サルソウルのレーベル・オーナーがフィリーソウル好きだったため、その中心メンバーでもあったヴィンス・モンタナをはじめ、Norman Harris(ノーマン・ハリス)、Ronnie Baker(ロニー・ベイカー)、Earl Young(アール・ヤング)、Bunny Sigler(バニー・シグラー)等を引き抜き、図々しいことにフィリーサウンドを忠実に再現するために、レコーディングはシグマ・サウンド・スタジオで行った。

ノーマン・ハリスのイントロのギターリフだけでノックアウトされる“Runaway”では、Loleatta Holloway(ロリータ・ハロウェイ)がヴォーカルを務めている。1997年にはNuyorican Soul(ニューヨリカン・ソウル)にカバーされ大ヒット。このヒットにより、サルソウル・オーケストラにも再び注目が集まり、以来、根強い人気を得ている。

MFSBとサルソウル・オーケストラが、フィリーソウルをディスコへと発展させ、それがハウス・ミュージックへとつながっていった。ダンス・ミュージックの歴史上、絶対に外せない非常に重要なバンドといえる。



Runaway - Salsoul Orchestra featuring Loleatta Halloway
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