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ディスコといっても、このアルバムの代名詞ともいえる“Stayin’ Alive”と“Night Fever”は、ブラックミュージックのイメージが全くないビージーズの曲だし、彼らの曲は8つも収録されており、オイシいところはすべてビージーズが持っていっている。
もし映画を見ていないなら、A面を聞いたらいきなりD面に行ってもいいと思う。よほどのマニアでもない限り、音楽的な聞き所はすべてこの2面に集まっているからだ。A面は既述のビージーズの曲で占められ、D面はDavid Shire(デヴィッド・シャイア)とMFSBの渋いインストと、Trammps(トランプス)の代表曲のひとつ“Disco Inferno”が収録されている。
この映画(サントラ)によってディスコカルチャーは世界の隅々にまで広がったが、だれもかれもがディスコにちなんだ作品を発表するようになり、その結果、低品質なものばかりが溢れ、一気にディスコ自体が廃れてしまった。功罪両面において、「サタデー・ナイト・フィーバー」は歴史的にインパクトのある作品になってしまった。とはいえ、ディスコを語るときには絶対に避けては通れない作品であることには変わりがない。
1977年