ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。
デビューアルバムといっても彼らの場合、活動開始が1959年であり、しかも兄弟によるグループなので、息の合ったハーモニーは当然。ディープなBilly Preston(ビリー・プレストン)作の“Little Girl”から、明るいポップな“Let’s Make the Best of What We Got”のような曲まで、そつなくこなしている。
オススメはバラードのA2 “Stranger in Dark Corner”、A4 “Check It Out”、B4 “I’m in Love”の3曲。後のタバレスにつながるような明るいA1 “If That’s the Way You Want It”やA5 “Wish You Were With Me Mary”も気持ちいい。
"That's the Sound That Lonely Makes"とタイトル曲“Check It Out”はビルボードの「ホット・ソウル・シングルズ」チャートでトップ10入りしている。
プロデュースがジョニー・ブリストルなので、明るさの中にどこか切なさも感じ、味わい深い落ち着いたサウンドに仕上がっている。
Producer: Johnny Bristol, Tavares
1973年