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すでに実力は証明済みだったので、派手さはないものの、どの曲も非常にレベルが高く、聴けば聴くほどじわじわと良さを実感できる極上ソウルが収録されている。
ソロアーティストしてのジョニー・ブリストルは、メロウさが持ち味で、AORの先駆けのようなイメージがあるが、この作品では、70年代初期のデトロイトの香りも残しており、青さと熟成のバランスが非常にいい。
代表曲といえばやはり大ヒットしたA2のタイトル曲だろう。この曲やA4“You And I”の浮揚感は他のアーティストではなかなか味わえない。質的には70年代初期のソウル界を代表する一曲だ。続く“Reachin’ Out For Your Love”は、Tamiko Jones(タミコ・ジョーンズ)のバージョンがヒットしているが、ジョニー・ブリストルの方が数段素晴らしい。
70年代のメロウソウルを探しているのなら、ジョニー・ブリストルは絶対に外せないうちのひとり!
Producer: Johnny Bristol
1974年