ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
彼はサウンド・クリエイターとしての実績の方が大きいが、独特な味のある甘いヴォーカルも悪くない。このアルバムでもあらゆるテンポの歌をそつなくこなしている。
A1 “Things Are Gonna Get Better”は、文句のつけようのないフィリーサウンド。続くタイトル曲やA4 “Picture Us”は、フィリーならではのトロトロ系スウィートソウル。A3 “I Lied”もこれぞフィリーダンサーという曲で本領発揮。バラードではB2 “My Other Love”。O’Jays(オージェイズ)を彷彿とさせるような歌いっぷりが意外。そのオージェイズの代表曲『ラヴ・トレイン』をバラードに仕立てたカバー曲もなかなか。レイ・チャールズの“What I’d Say”とラストの“Somebody Free”では、ソウルフルな熱さも感じさせてくれる。
バックはもちろんフィリーソウルに欠かせないMFSB。
Producer: Bunny Sigler, Norman Harris
1974年