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ソウル&ファンク大辞典

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O’Jays / BACK STABBERS

フィリーソウルの時代到来を決定付けた一枚

オージェイズ Back Stabbers,
O’Jays, 1972
元々はフィラデルフィアのグループではなかったが、Gamble & Huff(ギャンブル&ハフ)と出会ったことで、フィリーソウルを代表する存在にまで成長したオージェイズ。本作“Back Stabbers(邦題:裏切り者のテーマ)”の大成功により、フィリーソウルは新たな時代を代表するムーブメントに育っていく。

このアルバムのオージェイズのサウンドは、いわゆる「フィリーソウル」と言われて思い浮かぶものとは少し違う曲も多い(邦題からして、どちらかというとシカゴかニューヨークといった感じでフィリー感が全くない)。“Love Train”のような典型的なフィリーものもあるが、代表曲の“Back Stabbers”やアルバム全体の雰囲気は、不穏なニューソウルの香りが強くする。

プロデュースはもちろんギャンブル&ハフ。レオン・ハフはピアノも弾いている。そしてBunny Sigler(バニー・シグラー)も3曲プロデュースを担当。アレンジにはBobby Martin(ボビー・マーティン)、Norman Harris(ノーマン・ハリス。ギターも担当)、Ronnie Baker(ロニー・ベイカー。ベースも担当)、Thom Bell(トム・ベル)。ドラムはEarl Young(アール・ヤング)、ヴィブラフォンはVince Montana(ヴィンス・モンタナ)。レコーディングはシグマ・サウンド・スタジオとフィリーソウルの名作の条件をすべてクリア。

オージェイズ特有の熱いヴォーカル・パフォーマンスから、余裕ある大人のソウルまでこの一枚で十分堪能できる。名実ともにソウル史のターニングポイントとなった重要作。

Producer: Gamble-Huff, Bunny Sigler
1972年



Love Train - O’Jays
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