ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
というのも彼らは4人全員で、すでにこのアルバム以前にTrue Reflection(トゥルー・リフレクション)の“Where I’m Coming From”のプロデュースを手掛けており、単なる新人アーティストとは訳が違ったからだ。4人のソングライター兼プロデューサーが集まったプロフェッショナル軍団だったのだ。モデュレイションズとしての活動期間は非常に短く、彼らはこの後、プロデューサーとして活躍することになる。
音は非常に幅広く、ただ者ではない感じを醸し出している。1曲目の“Rough Out Here”は、ファルセットのリードヴォーカルがカーティス・メイフィールドにも似た感じで、なかなかワイルドでファンキーな曲。バリトンボイスがリードをとるミドルのB1 “I’m Hopelessly in Love”や最もフィリーっぽいB2 “I Can’t Fight Your Love”はとても軽快で心地いい。バラードではフィリーマナーを忠実に守ったB4 “Those Were the Best Days of My Life”と、コモン“It’s Your World”の元ネタになり、バリー・ホワイトやスイング・アウト・シスターズを想起させるインスト曲のB5 “Share What You Got, Keep What You Need”がオススメ。
Producer: Bob Curington, Rodney Brown, Tyson Lester, Willie Lester, J. Blunt
1975年