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オススメは以下の5曲。A1“Whisper”は、ゲットーのような不穏な雰囲気の導入部とフィリー風のキャッチーなサビの繰り返しで、ヒップホップの構成に似たクールな曲。A2の“That Was Yesterday”は、柄の悪いChi-Lites(シャイライツ)のようで、彼らの実力を堪能できるスローバラード。B1の“It Really Hurts”や続く“Helpless Man”は王道フィリーソウルのスローで心地いい。ムード満点のストリングスのアレンジはRonnie Baker(ロニー・ベイカー)が担当している。B3“That’s Where I’m Coming From”は、典型的なフィリーダンサーで、このアルバム唯一のアッパーな曲だ。
一枚だけしか残していないので表舞台に出ることはなかったが、全体的に非常にハイレベルなサウンドであり、70年代を代表する裏名盤という声も高い。
リードヴォーカルのGlenn Leonard(グレン・レオナード)は、トゥルー・リフレクション解散後、Temptations(テンプテーションズ)に加入している。
Producer: Bob Burrington, Joe Blunt, Tony Lester, Willie Lester, Rodney Brown
1973年