Marlena Shaw / WHO IS THIS BITCH, ANYWAY?
大人女性のメロウな戯れ
Who Is This Bitch, Anyway?,
Marlena Shaw, 1975
「ところで、このアマ一体だれ?」というブルーノートらしからぬ下品なタイトルのこのアルバム。意表をついて3分以上の男女のそれほど下品でもない会話から始まるという、日本人にはとっつきにくいつかみなのに、日本でも超有名な一枚でもある。それもこれもメローな名曲がズラリと並び、バックもメロウな音をやらしたらスーパー級のミュージシャンが揃っていることが原因だろう。ベースにChuch Rainey(チャック・レイニー)、ドラムHarvey Mason(ハービー・メイソン)、ギターにはDavid T. Walker(デビッド・T・ウォーカー)とLarry Carlton(ラリー・カールトン)と、トロトロ保証100%のメンバーばかりだ。いわゆる70年代に一世風靡したフュージョン系の一流ミュージシャン達だが、このアルバムでは、マリーナ・ショウのボーカルを生かすことに徹しているので、派手なテクニカルなプレイをしていないのがいい。
オススメは、メロウな曲ではA2“You Taught Me How to Speak in Love”とEugene McDaniels(ユージン・マクダニエルズ)の名曲でジョージ・ベンソンやロバータ・フラックのヴァージョンが有名な“Feel Like Makin’ Love”。ミドルではB3“Loving You Was Like a Party”。
メロウな女性ボーカル物が好きな人には必携の一枚。陶酔の時間に浸れます。
Producer: Bernard Ighner
1975年