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ソウル&ファンク大辞典

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Roberta Flack / I’M THE ONE

大人のロバータを堪能できる染み系佳曲集

ロバータフラック I'm the One,
Roberta Flack, 1982
ジョージ・ベンソンのバージョンも有名な“Feel Like Makin’ Love”やフージーズもカバーした“Killing Me Softly with His Song(やさしく歌って)”、またはRoberta Flack(ロバータ・フラック)にしては珍しい呪術的な雰囲気の“Go Up Moses”等、好きな曲はたくさんあるが、アルバム全体を通した完成度を一番感じるのはこの“I’m the One”。

両親ともミュージシャンで、ロバータ・フラック自身も幼少期からピアノを習い、何と15歳でハワード大学に入学したという。いわゆる音楽エリートで、泥臭いソウルやファンクの感性はそれほど感じないが、ジャンルを超えた音楽的感性は教育で養われているので、聞いていて心地いい曲が多い。

大学時代にはDonny Hathaway(ダニー・ハサウェイ)と同級生で、70年代には彼との共作や、時代に触発されたニューソウル風な作品を発表していたが、この“I’m the One(1982年)”では、大人のアーティストとして、リラックスしたいい雰囲気を醸し出している。

バックにはこの時代を代表するメンツが揃っている。ドラムのSteve Gadd(スティーブ・ガッド)、ギターのEric Gale(エリック・ゲイル)、フェンダーローズを操るRichard Tee(リチャード・ティー)の3人はスーパースタジオミュージシャンにより結成されたStuff(スタッフ)のメンバー。パーカッションのRalph MacDonald(ラルフ・マクドナルド)はプロデュースも担当、ベースは若き日のMarcus Miller(マーカス・ミラー)。Grover Wahington Jr.(グローバー・ワシントン・ジュニア)も2曲参加している。

このアルバムの曲のほとんどを書いているのがラルフ・マクドナルド。彼はBill Withers(ビル・ウィザース)がヴォーカルを担当したグローバー・ワシントン・ジュニアの“Just the Two of Us”も作曲しているので、“Just the Two of Us”が好きな人なら、きっとこの作品も気に入るはず。

Burt Bacharach(バート・バカラック)の手によるB3“Making Love”は、同名映画のテーマ曲として使われ、ポップチャート13位のヒットとなった。この曲だけはバート・バカラックがプロデュースをしている。

Producer: Ralph MacDonald, William Eaton, Roberta Flack, William Salters, Burt Bacharach, Carole Bayer Sager
1982年



I'm the One - Roberta Flack
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