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ソウル&ファンク大辞典

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Lost Generation / YOUNG, TOUGH AND TERRIBLE

70年代シカゴの魅力満載のハードボイルド・ソウル

ロスト ジェネレーション Young, Tough And
Terrible, Lost Generation,
1972
ロスト・ジェネレーションの代表作といえばサイケデリックなカバーデザインが印象的なデビュー作の“The Sly, Slick and the Wicked”で決まりだろう。タイトル曲をはじめスウィートソウルの名曲を収録したこのアルバムは、ロスト・ジェネレーションのハッピーな面を表現したいい作品だ。

しかしこの第2作目“Young, Tough and Terrible”の魅力も捨てがたい。このアルバムは、前作に比べると派手さはないが、湖面から吹き込む冷たい風を感じる70年代シカゴソウルらしい渋いサウンドを聴かせてくれる。

特にA面が素晴らしい。1曲目の“This Is the Lost Generation”は、この時代のCurtis Mayfield(カーティス・メイフィールド)にも通じる雰囲気で、不穏な空気感を持つ、彼らの裏テーマ曲ともいえる代表作。2曲目はAl Green(アル・グリーン)の名曲をノーザンテイストにアレンジしておりなかなかいい。3曲目の“All in the Course of a Day”や続く“You’ve Got to Crawl (Before You Walk)”も70年代ノーザンソウル屈指の名曲といえるのではないだろうか。

セールス的にはデビュー作ほどではなかったが、70年代初期のシカゴソウルで見過ごすことのできない一枚だろう。

中心メンバーのLowrell Simon(ロウレル・サイモン)は、ロスト・ジェネレーション解散後、作曲家としてMystique(ミスティーク:ロスト・ジェネレーションのメンバーとインプレッションズのラルフ・ジョンソンにより結成)やLoleatta Holoway(ロレッタ・ハロウェイ)等の作品に携わり、その後Lowrell(ロウレル)の名でソロデビューし、“Mellow Mellow Right on”(マッシヴ・アタック“Lately”の元ネタ)をヒットさせた。

Producer: Richard Parker, Eugene Record
1972年



This Is The Lost Generation - Lost Generation
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