ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
この時点のアル・グリーンはヴォーカリストとしての技能を極めており、レーベルを代表するスターでありながら、ソウルの深みも表現し、このころからB4 “Jesus Is Waiting”のように、その後へと続くゴスペル色も出すようになってきた。
それぞれの曲は決して派手ではないが、どの曲も粒が揃っており、甲乙つけがたいほど素晴らしい。このアルバムからは3つのヒット曲が出ている。最もヒットしたのは“You Ought to Be with Me”。ビルボードのポップチャートで3位にまで上昇。“Here I Am (Come and Take Me)”と“Call Me (Come Back Home)”もポップチャートで10位を記録している。
少し変わったところではカントリーシンガーWillie Nelson(ウィリー・ネルソン)作の“Funny How Time Slips Away”も素晴らしい。カントリーの名曲が極上のシルキーソウルにアレンジされている。この曲は1994年にもLyle Lovett(ライル・ラヴェット)とのデュエットで再録されている。
Producer: Al Green, Willie Mitchell
1973年