Hi Records
メンフィスを代表する2大ソウル・レーベルのひとつ
Take Five,
Willie Mitchell
Stax Records(スタックス・レコード)と並んでメンフィスを代表するソウル・レーベルのHi Records(ハイ・レコード)。1956年創設と意外に歴史は長いが、注目されだしたのは60年代後半のこと。1961年にプロデューサー兼アーティストとして契約したWillie Mitchell(ウィリー・ミッチェル)がこのレーベルを新たな段階へと導いた。彼の実力はすでにメンフィスでは有名で、それまであか抜けないカントリー・レーベルだったハイを、モダン・ソウルのレーベルへと改革した。
ウィリー・ミッチェルのサウンドに魅せられた他のレコード会社も、彼の力を借りようと全米中から集まってきた。しかし彼はハイ所属のアーティストの育成を第一に考え、大切にした。70年代に入るとこうした努力が実り、ハイ・リズムと呼ばれるリズム・セクションが完成。独自のグルーブ感を生み出し、Al Green(アル・グリーン)、Ann Peebles(アン・ピーブルズ)、Otis Clay(オーティス・クレイ)などの大スターが誕生した。