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前作の“Straight from the Heart”も、アン・ピーブルズの持ち味であるブルージーな部分を味わうことができていいが、アルバム全体の音楽的完成度でいうと、“I Can’t Stand the Rain”の方がレベルは高いだろう。彼女の方が成熟し、勢いあるHi Records(ハイ)のミュージシャン達に合わせる余裕ができたのかもしれない。全10曲中7曲は夫でもあるDon Bryant(ドン・ブライアント)との共作であり、彼女の意思はしっかりと反映されているはずだ。
オススメはやはりA1の“I Can’t Stand the Rain”。静かなイントロからのハイ・リズム・セクションの入りは鳥肌モノだ。しっとりとした曲ではA3 “Until You Came into My Life”、ハイらしいミドルでは“Do I Need You”、“(You Keep Me) Hangin’ On”、“If We Can’t Trust Each Other”がいい。
Producer: Willie Mitchell
1974年