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このアルバムにはデニス・ラサール最大のヒット曲であるタイトル曲が収録されている。“Trapped by a Thing Called Love”はR&Bチャート1位を記録し、年間チャートでも85位の大ヒットとなった。
その他の曲もどれも粒が揃っているが、中でも素晴らしいのがA5の“Catch Me If You Can”。Al Green(アル・グリーン)が歌っても、かっこよく決めてくれそうなミドルの名曲。
というのもWestbound Records(ウエストバウンド)からリリースされ、プロデュースはCrajon Enterprises(クレイジョン・エンタープライゼズ)になっているが、実際にはWillie Mitchell(ウィリー・ミッチェル)とGene Miller(ジーン・ミラー)が手がけているのだ。録音もHi Records(ハイ・レコード)のスタジオで行われており、中身は完全なハイサウンドに仕上がっている。
ハイの黄金期ともいえる時代に、デニス・ラサールが残した超上質なサザンソウルの佳作。地味でも良いものは良い。
Producer: Crajon Enterprises
1972年