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プロデュースはAllen Toussaint(アラン・トゥーサン)、バックはMeters(ミーターズ)。両者とも1970年は全盛期だ。リー・ドーシーは最後に歌入れに来るだけで、この作品の録音は、ほとんど主役抜きでおこなわれたらしい。つまり、この“Yes We Can”は、アラン・トゥーサンの作品と捉えることもできる。
もちろんリー・ドーシーの哀愁あるヴォーカルがあってこそ、バックのサウンドも生きてくるのだが、タイトル曲のパート1とパート2を聞けば、歌入りとインストの両方の長所がわかりやすい。歌があると、何ともいいがたい味のあるセカンドライン・ファンクに聞こえるのに、ほぼ同じアレンジでも、インストになると急に緊張感あふれるサウンドとなる。どちらも甲乙つけがたいほど素晴らしいところに、ニューオーリンズ・ソウルの奥深さや、アラン・トゥーサンの腕を感じる。
『味ソウル』(なんともえもいわれぬ味のあるソウル)部門では、Roy C.(ロイ・C)の“Sex and Soul”やVan McCoy(ヴァン・マッコイ)の“Soul Improvisations”と並ぶ名作。
Producer: Allen Toussaint, Marshall Sehorn
1970年