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ソウル&ファンク大辞典

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Lee Dorsey / YES WE CAN

ニューオーリンズ『味ソウル』の最高峰

リー・ドーシー Yes We Can,
Lee Dorsey, 1970
リー・ドーシーの黄金期は、間違いなく細身のスーツを伊達に決めて軽やかに踊っていた1960年代であり、数多くの最高のグルーヴをシングル盤で残しているが、アルバムの最高作となると、1970年の『イエス・ウィ・キャン』以外にないだろう。

プロデュースはAllen Toussaint(アラン・トゥーサン)、バックはMeters(ミーターズ)。両者とも1970年は全盛期だ。リー・ドーシーは最後に歌入れに来るだけで、この作品の録音は、ほとんど主役抜きでおこなわれたらしい。つまり、この“Yes We Can”は、アラン・トゥーサンの作品と捉えることもできる。

もちろんリー・ドーシーの哀愁あるヴォーカルがあってこそ、バックのサウンドも生きてくるのだが、タイトル曲のパート1とパート2を聞けば、歌入りとインストの両方の長所がわかりやすい。歌があると、何ともいいがたい味のあるセカンドライン・ファンクに聞こえるのに、ほぼ同じアレンジでも、インストになると急に緊張感あふれるサウンドとなる。どちらも甲乙つけがたいほど素晴らしいところに、ニューオーリンズ・ソウルの奥深さや、アラン・トゥーサンの腕を感じる。

『味ソウル』(なんともえもいわれぬ味のあるソウル)部門では、Roy C.(ロイ・C)の“Sex and Soul”Van McCoy(ヴァン・マッコイ)の“Soul Improvisations”と並ぶ名作。

Producer: Allen Toussaint, Marshall Sehorn
1970年



Yes We Can (Pt. 1) - Lee Dorsey
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