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ソウル&ファンク大辞典

ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。

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Roy C. / SEX AND SOUL

70年代『味ソウル』ナンバー1

ロイC Sex and Soul,
Roy C., 1973
ロイ・Cのことは、“Shotgun Wedding(1965年)”で初めて知ったので、当時はジャマイカ人だとばかり思っていたが、ジョージア州生まれのアメリカ人だということを知った時は驚いた。(この曲はスカ系のDJに愛されていたため、レコードがスカと同じ箱に入れられていることが多かった)

この『セックス&ソウル』では、スカ色もなく、この上もないほど心地よいソウルのグルーヴを聞かせてくれるが、それでもどことなくジャマイカの香りがするのはどうしてだろう。サム・クック等のR&Bに強い影響を受けていた初期のボブ・マーリーに通じるようなテイストを感じるのだ。1973年の作品とは思えないほどノスタルジックで気取りのない演奏は、同時代のアーティストでは聞くことができない。

とは言ってもいわゆるゲテモノではなく、むしろ清々しいほどの王道ソウルなのだ。一曲目のキャッチーな“Don’t Blame the Man”からラストの“Back Into My Arms”まで、非の打ち所がないほど、味のあるソウルを聞かせてくれる。いわゆる60年代に主流を占めた熱唱型のヴォーカリストではなく、バックのサウンドと一体となったリラックス感はプロデュース感覚溢れる彼にしか出せない持ち味だ。あまり評価されていない気がするが、70年代を代表する王道ソウルの名盤といっても過言ではない。

ロイ・Cほど、味のあるニュアンスを生み出せるアーティストは珍しい。

ブレイクビーツの定番“Impeach the President”は、彼のバンドHoney Drippers(ハニー・ドリッパーズ)の曲。

Producer: Roy C. Hammond
1973年



Don’t Blame the Man - Roy C.
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