ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。
究極は1曲目の“God Made Me Funky”。Jamiroquai(ジャミロクワイ)やToo Poetic(トゥー・ポエティック)等、数多くのアーティストにカバー/サンプリングされてきたこの曲では、ジャズというよりパンク・ミュージシャンのような構えのベースのPaul Jackson(ポール・ジャクソン)がリードヴォーカルをとり、ゲストでPointer Sisters(ポインター・シスターズ)がバックヴォーカルを担当している。“God Made Me Funky”にドス黒感を与えているのは何と言ってもドラムのMike Clark(マイク・クラーク)。この時期のハービー・ハンコックの作品同様、リズムボックスのように細かくタイトにリズムを刻みながら、とんでもないほどのグルーヴを生み出している。
Producer: David Rubinson, Herbie Hancock
1975年