ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
1966年にメンフィスのStax Records(スタックス)に移り、音楽的幅を広げていったアルバート・キング。本作では当時人気を集めていたファンクを導入している。スタックスには優秀なミュージシャンが多くいたので、才能には困らなかった。バックを務めているのは、初期のBar-Kays(バーケイズ)やThe Movement(ムーヴメント、アイザック・ヘイズのバックミュージシャン)のメンバーとMemphis Horns(メンフィス・ホーンズ)。
全編、表層を流れるサウンドはブルースだが、バックの音は完全にファンクであり、アルバート・キングの歌声はソウルフルでもある。収録曲ではタイトル曲が一番有名だが、このアルバムのベストトラックはA3“Breaking Up Somebody’s Home”だろう。曲が展開していくにしたがって緊張感を増し、2回目のギターソロが始まるあたりからが凄い。特に一度ブレイクしてからのギターのカッティングとドラムの絡みがたまらない。
Producer: Allen Jones, Henry Bush
1972年