ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。
Bingo,ヴォーカル・グループとしては実力十分で、どんなテンポでもそつなくこなすウィスパーズ。彼らの良さは西海岸育ちらしくない湿り気のある歌声。そのためフィリーソウルにもとても自然に馴染んでいる。本アルバム“Bingo”では、曲もフィラデルフィアのオールスター達が提供。
アップからスローまでさまざまな曲が収録されているが、オススメはA2 “Someone’s Waiting”、B2 “God Gave Me Everything”、B4 “What More Can a Girl Ask For”のようなヴォーカル・グループの本領が発揮されるバラード。アップでは1曲目の“A Mother for My Children”が切なくていい。
ウィスパーズにはオージェイズのような派手さはないが、オージェイズに匹敵するぐらい味のあるフィリーソウルがある。聞けば聞くほどその良さを実感するだろう。
このアルバムの数年後、ウィスパーズは西海岸のディスコ系のアーティストを多く擁するSOLAR Recordsに移籍し、新たな展開を迎える。
Producer: Ronald Baker, Norman Harris, Earl Young, Bunny Sigler, Bruce Hawes, Charles Simmons
1974年