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ソウル&ファンク大辞典

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Steve Grossman / SOME SHAPES TO COME

70年代ジャズ中央突破に挑戦した会心作

スティーヴ・グロスマン Some Shppes to Come,
Steve Grossman, 1974
Wayne Shorter(ウェイン・ショーター)の後釜としてマイルス・デイヴィスのバンドに加入し、世間の大注目を浴びたサックス奏者スティーヴ・グロスマン。当時のマイルスは、王道ジャズから離れ、様々なものを吸収・発散していた時期であり、スティーヴ・グロスマンも激しく影響を受けていることは間違いだいだろう。

彼にとって初のリーダー作がこの“Some Shapes to Come”。メンバーは後にStome Alliance(ストーン・アライアンス)を結成することになるDon Alias(ドン・アライアス:ドラム)とGene Perla(ジーン・パーラ:ベース)に加えて、スペーシーなプレイで異彩を放つJan Hammer(ヤン・ハマー:キーボード)も参加している。リズム隊がアフロ・キューバン系の有機的なジャズ・ファンクをプレイしているの対して、ヤン・ハマーの音はひたすらジャズ・ロック的な未来感をプラスしており、この作品の強烈なアクセントになっている。

このアルバムの特徴として、最初から最後まで一貫して攻めまくっていることが挙げられる。「やがてくる何らかの形」というタイトルにふさわしく、新しい時代のジャズを作ろうとする意欲が感じられ、今聞いても古びた感じはしない。それはきっと1959年にOrnette Coleman(オーネット・コールマン)が“The Shape of Jazz to Come”でジャズ界に新風を吹き込んだように、ピークを超えつつあった70年代ジャズに意識改革をもたらそうとしたのかもしれない。

ジャズ・ピアニストのRon Thomas(ロン・トーマス)は、「個人的傑作ジャズ・アルバムのトップ10に入る」と、この“Some Shapes to Come”を絶賛している。

Producer: Gene Perla
1974年



Zulu Stomp - Steve Grossman
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