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圧巻は、アイドリス・ムハマッドの個性が活きるファンキーな曲。一曲目の『ファイアー・イーター』は、このアルバムで最もファンキー。この曲ではアイドリス・ムハマッドのドラムソロも聞ける。もう一人熱演しているのが、オルガンのBill Mason(ビル・メイソン)。彼のソロとアイドリス・ムハマッドの絡みも凄いが、もっといいのがバックで弾いている時の派手すぎるプレイ。ラスティ・ブライアントのソロを邪魔している感は否めないが、グルーヴという観点で見れば完全にいい結果が出ている。プロデューサーのボブ・ポーターが手がけたものには、オルガンが冴えている作品が多い。全員が抑えめにプレイしたラストの“Mister S.”も渋い。この曲でもやはりアイドリス・ムハマッドの独創性が冴えている。
主役のラスティ・ブライアントよりもアイドリス・ムハマッドのことばかりになったが、それほどこの時期の彼のプレイはいいのだ。
Producer: Bob Porter
1971年