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1曲目のクール&ザ・ギャングのカバー“Let the Music Take Your Mind”から、グラント・グリーン流ファンクが全開。この曲の主役はドラムのIdris Muhammad(アイドリス・ムハマッド)。彼はこの時期のグランド・グリーンの相棒の一人。この曲では独特のドタドタしたドラムが、オリジナルのクール&ザ・ギャングより泥臭くて逆にいい。
Don Covay(ドン・コヴェイ)とSteve Cropper(スティーヴ・クロッパー)のB1 “Sookie Sookie”も最高。この曲ではもう一人の相棒だったRonnie Foster(ロニー・フォスター)が大活躍。
グラント・グリーンのギターがそれほど前面に出ているわけではなく、高尚な音楽を演っているわけでもないので、しかめっ面でジャズを聴きたい通には受けないかもしれない。しかし時代の流れに素直に反応したソウルジャズが満載で、ダンスミュージックとしてはこれ以上ないほど贅沢なサウンドだ。
Producer: Francis Wolff
1970年