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リーダーはHenry “Pucho” Brown(ヘンリー・『プーチョ』・ブラウン)。てっきりラテン系の人かと思っていたが、彼はハーレム育ちのアフリカ系米国人。周囲の環境もあり、ラテンやジャズにも影響を受けていた。1950年代後半からバンド活動を始め、自らがリーダーのバンドを結成すると、ウィリー・ボボやモンゴ・サンタマリアのような一流ミュージシャンからも注目され、プーチョのバンドメンバーが彼らのバックを務めることもあったという。若き日のチック・コリアもプーチョのバンドにいた(コリアのラテンの萌芽はこの時点にはすでにあったということか)。
様々な人種や音楽が溢れる環境下で育ったプーチョにとって、グルーヴに貢献するものを何でも下世話に取り入れることは、きっとごく自然なことだったのだろう。『ジャングル・ファイヤー!』では、モータウンとバーナード・パーディを取り込み、見事に成功している。
Producer: Bob Porter
1969年