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このデビューアルバムでも、Gary Bartz(ゲイリー・バーツ)やHarvey Mason(ハーベイ・メイソン)等、ジャズ系の一流ミュージシャンをバックに従え、大人のメロウなソウルを聞かせてくれる。フィリス・ハイマンの特徴は、歌のうまさに加えて、感情の揺れをメロディーに込められるところ。サウンド自体は比較的オーソドクスなのに、どこか哀愁が漂い、単なるお涙頂戴型のシンガーには出せない憂いを感じる。
オススメはフィリス・ハイマンの本領発揮のバラードなら“No One Can Love You More”、比較的ダンサブルな曲ではThom Bell(トム・ベル)作の“Loving You, Losing You”、彼女のヴォーカルワークを堪能するなら“Beautiful Man of Mine”。
彼女は残念ながら1995年、「疲れた。本当に疲れた」というメモを残して、ニューヨークの自宅で睡眠薬を過剰摂取し、命を閉じている。アポロシアターで予定されていたライヴ開演数時間前のことだった。
Producer: Larry Alexander, John Davis, Jerry Peters, Sandy Torano
1977年