ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
ソウルシンガーとしての持ち味は、ブルースやカントリーに影響を受けた味わい深い歌声。本作“Dig a Little Deeper”は、ラティモアの作品としては比較的地味な部類のアルバムだが、彼の特徴である染み入るような歌声を堪能するには最適な好盤。
どの曲もボディブローのように効いてくるいい曲ばかりだが、何気なく始まり、いつの間にか後半の盛り上がりの真っ只中に連れて行かれるタイトル曲は、実力者ラティモアならでは素晴らしさ。
ディスコ全盛の70年代後半に、ソウルのド直球で勝負するラティモアの心意気が素晴らしい。もちろん揃えたメンツも文句のつけようがない。マスル・ショールズ・サウンド・スタジオの創設メンバーであり、マスル・ショールズ・リズム・セクションのDavid Hood(ベース)、Roger Hawkins(ドラム)、Jimmy Johnson(ギター)、Barry Beckett(キーボード)が渋くバックを支えている。
Producer: Steve Alaimo
1978年