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とは言ってもこのアルバムは、サックスを中心にプレイするテキサス生まれのジャズ界の異才ジュリアス・ヘンフィルのデビュー作(オリジナル・リリースのモノクロ・ジャケットのアナログ盤は超激レア)。ラストの“The Painter”では、彼のアフロ・スピリチュアル寄りのフルートがビンビンきている。もちろんAbdul Wadud(アブドゥル・ワダッド)のベース的なチェロも冴えている。
テキサス時代に通っていた中学校の卒業生にはOrnette Coleman(オーネット・コールマン)もいたというから、フリージャズに進むのは運命だったのかもしれない。
アルバム・タイトルの“Dogon”とは、アフリカ・マリのドゴン族が由来。ドゴンは独自の仮面文化と宇宙に関する独自の民俗的概念を持っていることで知られる人々。ジャケット写真が表すように、同時代のアーティストが志向したアフロ・フューチャリズムとは違う道を開拓しようと、1970年代のアフリカ系米国人がジャズという依り代を携えて原始時代の知性にダイヴしたような根源的な音が詰まっている。
Producer: Julius Hemphill
1972年