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George Freeman / FRANTICDIAGNOSIS

心地よくトチ狂う家庭人

ジョージ フリーマン Franticdiagnosis,
George Freeman, 1972
1940年代からジャズ・ギタリストとして活躍し、チャーリー・パーカー、リチャード・グルーヴ・ホルムズ、ジミー・マクグリフ等、数多くの大物たちと共演してきたジョージ・フリーマン。誰もがその才能を認める存在だったが、彼はお家が大好きで家族との生活を何よりも大切に考えていた。そのためツアーにはほとんど出ず、家から通える地元シカゴでの活動が中心だったため、一般的な知名度が高まることはなかった。

アルバム・タイトル“Franticdiagnosis”を無理に訳せば「トチ狂った(ジャズ)分析」とでもなるだろうか。基本はオーソドックスで1972年にしてはやや古いジャズがベースになっているが、ジョージ・フリーマンのこなし方がトチ狂っている。このアルバムが出た時点で彼は40代中盤を迎えた大ベテランだったが、まるで若者のようにがっついた感じを前面に出してギターを弾いている。

ジョージ・フリーマンの狂気をアープ・シンセで後押ししているのはチャールズ・アーランド。オルガンのシーザー・フレイジャーもフリーマンに負けないぐらい弾きまくっている。

それでもアルバム全体が見事にまとまっているのは、大ベテランであり、地元シカゴから飛び出ることもなく、家庭を愛したジョージ・フリーマンだからこそか。たとえ「クロスロード」に出くわしても悪魔に魂を売らず、お家に帰る彼の狂気は非常に心地いいのだ。

Producer: Sonny Hopson
1972年



The Bump - George Freeman
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