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リズム隊が渋くていい。ベースのChuck Rainey(チャック・レイニー)とドラムのBernard Purdie(バーナード・パーディー)のコンビがゆるいサウンドを引き締めてくれる。特にミスター・サンプリングともいえるバーナード・パーディーの貢献度が大きい。このコンビはアレサ・フランクリンが教会でのライヴを収めた『アメイジング・グレイス』でも共演している。
ジミー・マクグリフ自体がサンプリングネタになりやすい人だが、バーナード・パーディーが加われば無敵だ。1曲目の“Back on the Track”はO.C.の“Ma Dukes”、2曲目の“Chris Cross”はFritz Da Catの“Microphone Check 1, 2 What Is This”にサンプリングされており、他にもあげればきりがないほど。
ブルーノート黄金期のジャズが好きな人には耐えられないレコードかもしれないが、ソウルやファンクを通過してからジャズを聞き始めたものにとっては、これほどおいしいアルバムはない。
Producer: Sonny Lester
1970年