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ガボール・ザボの作品には、ジャズだけではなくロックや故郷ハンガリーのジプシー音楽も取り入れられているが、この『ジャズ・ラーガ』では、インド音楽を大胆に導入している。彼はギター以外に、シタールも弾いている。
オススメはガボール・ザボがヴォーカルも担当するオープニングの美しい“Walking On Nails”や続く“Mizrab”と、ローリングストーンズの“Paint It Black(邦題:黒くぬれ!)”のカバー。“Paint It Black”でのシタールはあまりにもハマりすぎの感もあるが、ザボ流のアレンジも加えられており、聞き応えは十分ある。“Walking On Nails”と“Mizrab”の透明感は、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのデビュー作にも共通性を感じる(リリースはガボール・ザボの方が先。ヴェルヴェッツ程のシリアス感はないが…)。
彼のギタースタイルは、カルロス・サンタナに強い影響を与えたといわれている。
ドラムにはBernard Purdie(バーナード・パーディ)が参加。プロデュースは後にFlying Dutchman Records(フライング・ダッチマン)を興したBob Thiele(ボブ・シール)。
この世にほとんど存在しないタイプの音楽なので、興味のある人はぜひ一度体験を!
Producer: Bob Thiele
1966年