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この“Blues and the Soulful Truth”では、その名の通り、彼のソウルフルな面が堪能でき、John Lee Hooker(ジョン・リー・フッカー)の“Boom-Boom-Boom”のカバー曲等、比較的ポップな曲が並んでいる。しかし、どの曲もどこか変なのだ。それは、彼が単なるヴォーカリストではなく、ファラオ・サンダース直伝のアヴァンギャルド魂を注入されたジャズ・ヴォーカリストだからだ。フライング・ダッチマンらしいジャズファンクチューンのA3“Gypsy Queen”では、まるでヨーゼフ・ボイスがコヨーテの叫びを真似たように、彼独特のヨーデル・シャウトが炸裂している。
ドラムにAirto Moreira(アイアート・モレイラ)とBernard Purdie(バーナード・パーディ)、ベースにはStanley Clarke(スタンリー・クラーク)とGordon Edwards(ゴードン・エドワーズ)が名を連ねており、滑空するようなグルーヴが、現代のDJにも人気の一枚。
Producer: Bob Thiele
1972年