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ガボール・ザボの『ハイ・コントラスト』に、ソウル魂を持ち込んだのはボビー・ウーマック。全7曲中、彼は4曲も提供している。そして中でも見逃せないのが、1曲目の『ブリージン』。この曲はジョージ・ベンソンのヴァージョンが圧倒的に有名だが、オリジナルはガボール・ザボ版。しかもジョージ・ベンソン版と同じくベースにはPhil Upchurch(フィル・アップチャーチ)、プロデュースはトミー・リピューマが担当している。きっとトミー・リピューマは、フィル・アップチャーチのベースを相当気に入ったのだろう。
B2 “If You Don’t Want My Love”は、ボビー・ウーマック自身が歌を入れたヴァージョンをあのブラックスプロイテーションの名作“Across 110th Street(邦題:110番街交差点)”のサントラで使用している。
『ハイ・コントラスト』でボビー・ウーマックはギタリストとしても参加している。
フュージョンがまだ洗練される前の、毒を持っていた時代の傷跡。
Producer: Tommy LiPuma
1971年