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Velvet Underground / VELVET UNDERGROUND & NICO

ロックの狂気が現代アートとして認められた記念碑的作品

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド Velvet Underground $,
Nico, 1967
もしあなたが反逆児を自称しているなら、決して避けては通れないのがヴェルヴェット・アンダーグラウンドのデビュー・アルバム『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』。この大名作は、理解できようができまいが、アナログ盤を購入し、神棚に飾り、迷いがあるときにはお伺いを立てたくなる時代を超えた一枚。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのサウンドの中心は、ルー・リードとジョン・ケイル。ルー・リードはバンド結成前から作曲家としての仕事をしており、音楽家としての実績があったが、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドにおいては、ロックのスピリットを導入することと、まさしく「アンダーグラウンド」な世界を切り取った作詞家として貢献が大きい。対するジョン・ケイルは、クラシック音楽と現代音楽の素養があり、当時のロック界としては異質の存在だった。初期ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの特徴でもあるドローン・サウンドは、ジョン・ケイルがラ・モンテ・ヤングとの出会いから影響を受けたものだと推測される。もう一人、ドラマーの常識を無視するようなプレイをしたモーリン・タッカーの力も大きい。

しかし、彼らだけではヴェルヴェット・アンダーグラウンドも、アヴァンギャルド過ぎて陽の目を見ることはなかっただろう。彼らの才能を発掘したアンディ・ウォーホルがいたからこそ、『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』という大傑作は生まれた。初期のライヴはアンディ・ウォーホルの映像上映とセットになっている場合が多く、客層も芸術家としてのウォーホルを評価するスノッブなニューヨークの金持層だった。さらに地味なルックスのヴェルヴェット・アンダーグラウンドに派手なイメージを持ち込んだのもウォーホルだった。彼のゴリ押しで新たなメンバーになったが「ヴォーグ」誌等で活躍していたモデルのニコだった。こうしてあの伝説のバナナ・シールの『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』誕生のためのすべてのピースは揃った。

一応プロデューサーとしてアンディ・ウォーホルがクレジットされているが、サウンド面の貢献度はほとんどないだろう。ルー・リードとジョン・ケイルによると、真のプロデューサーはスーパーバイザーとして記述されているトム・ウィルソンだと証言している。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのバンド名の由来は、ニューヨークの路上に捨てられていたSM小説の名前だという。彼らの音楽は本当に、雨に濡れたニューヨークの裏路地のような世界観であり、アンディ・ウォーホルとの出会いが彼らに奇跡をもたらした。

Producer: Andy Warhol
1967年





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