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作品の内容はブラック・コミュニティーの問題について真っ正面から取り上げた、完全なコンセプトアルバムであり、こんな真面目な作品はこれまでほとんどなかったため、市場に受け入れられることはなかった。
このバンドの中心人物はプロデューサーのDale Warren(デイル・ウォレン)だ。彼のコンセプトを実現するためにオハイオのバンドDitalians(ディタリアンズ)をスカウトし、このクールなサウンドを完成させた。
デトロイト生まれのデイル・ウォレンはMotown Records(モータウン)の創業者Berry Gordy(ベリー・ゴーディー)の妻の甥にあたり、コネでモータウンに入り、Supremes(シュプリームス)等のアレンジを担当した。しばらくすると今後はメンフィスのStax Records(スタックス)に移り、Isaac Haye(アイザック・ヘイズ)の“Hot Buttered Soul”の制作にも携わる。24カラット・ブラックの音楽も、その影響か、アイザック・ヘイズ的なテイストをベースに発展させたような気がする。
このバンドが注目されだしたのは、1990年代になってから。Eric B. & Rakim (エリックB&ラキム)が“In the Ghetto”で“Ghetto: Misfortune’s Wealth”をサンプリングしたのをきっかけに、数えきれないほど多くのアーティストに取り上げられるようになった。
24カラット・ブラック解散後、数名のメンバーはファンクバンドShotgun(ショットガン)を結成し、商業的にも成功している。
Producer: Dale Warren
1973年