ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
ウォルター・マーフィーは、根っからのブラックミュージック好きではなく、仕事としてディスコを扱っていたようだが、このアンクル・ルイは、彼の作品の中では飛び抜けてファンキーである。リリースはMarlinというレーベルだが、ここはディスコの総本家のひとつでもあるT.K. Records傘下のレーベル。少しいなたいマイアミ・ディスコといった感もあるが、同時期のバーケイズのような粘り気もある。アンクル・ルイ最大の長所は、この決して突き抜けることのない寸止め感。
1979年というとほぼ王道ディスコが燃え尽きていた時期。『アンクル・ルイズ・ヒア』は、ディスコ全盛期の貢献者のひとりであるウォルター・マーフィーが(本人の意志とは別に)自ら時代にトドメを刺してしまったディスコ最期の名盤。
A1 “Full Tilt Boogie”はファットボーイ・スリムが“Mad Flava”で、A2 “L Like Funky Music”はランDMCやパブリック・エナミーをはじめ無数のアーティストに取り上げられたサンプリングの定番。
ギターのクレジットにはWah Wah Watson(ワー・ワー・ワトソン)の名前も。
Producer: Walter Murphy
1979年