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元ポップ・グループのBruce Smith(ブルース・スミス)のドラミングは、ポスト・パンクではなく、完全にジャズ。A3 “Through Nomad Eyeballs”のプレイは美しくもある。もう一人の元ポップ・グループGareth Sager(ガレス・セイガー)は、ギターだけでなく、ヴォーカルや、サックス・キーボード・木琴もかき鳴らし、狂気のジャズファンクを演出している。門外漢とはいえジャズの世界でもテクニックを無視して、パンクの手法を持ち込んだことはある意味画期的。
この時代はパンクにより、一度音楽が解体され、ロック、ジャズ、ソウル、ファンク、テクノ、ワールドミュージック等が融合した音楽の大きな変革期。こうした状況下で生まれた音楽なので、完成度は決して高くはないが、類似の音楽はほとんどなく、ファンクやロックを文化としてとらえれば、世界遺産的な作品でもある。
ヴォーカルでザ・スリッツのAri-Up(アリ・アップ)が参加している。
Producer: Rip Rig + Panic
1981年