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一発目のエレクトリック・ピアノの音だけで催眠状態に陥りそうになる、超ドープなトランスジャズのタイトル曲“Brown Rice”に始まり、Charlie Haden(チャーリー・ヘイデン)のベースとインドの楽器タンブラの絡みが気持ちいい“Malkauns”、おどろおどろしい男の声から一転、美しいトランペットソロが始まる“Chenrezig”、70年代のマイルス・デイビスに影響を受けたかのようなトランペットにロックを感じる“Degi-Degi”と、どの曲も聴きどころいっぱい。
サン・ラと同様、ドン・チェリーは時代よりも感覚が早すぎた。これからもっと評価されるべきアーティストだろう。アヴァンギャルドやフリージャズというよりも、未来から見た原始的なトランスミュージックといった感じ。ジャンルにとらわれず、心を解放すれば気持ちいい事この上ない作品でもある。
Producer: Corrado Bacchelli
1975年