ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。
Bitter Funeral Beer,本アルバム“Bitter Funeral Beer”はベングト・ベルガーがガーナで体験した葬儀とその音楽がもとになっている。全ての曲はベングト・ベルガー/トラディショナルと記されているが、元を辿ればガーナ人が現地で昔から死者を弔うために演奏していた音楽であり、それをベングト・ベルガーの記憶をもとに再構築したのだろう。芸術とは、正確な再現ではなくある意味こうした誤解の中で生まれるものだ。完全にガーナ人になりきっているベングト・ベルガーが演奏しているのもドラムではなくガーナ使われているシロフォンの一種。
曲のほとんどは原始リズムの反復。その上を飛び交うリード楽器がなければ、まるでトランス・ミュージックのようであり、アフリカ人ではなくヨーロッパ人中心のライヴの風景は新興宗教の儀式のようでもある。リリースはECM Records。ECM独特の禅的な静けさと、呪術的なアフリカのリズムが重なり、不思議な感覚に襲われる。
Producer: Bengt Berger, Manfred Eicher
1982年