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ソウル&ファンク大辞典

ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。

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Bengt Berger / BITTER FUNERAL BEER

ECMの静寂とアフリカの葬儀の不思議な融合

ベングト・ベルガー Bitter Funeral Beer,
Bengt Berger,
1982
スウェーデン生まれのジャズ・ドラマー、Bengt Berger(ベングト・ベルガー)。ヨーロッパのアーティストらしく西洋だけではなくさまざまな文化の影響を受け、インドや西アフリカの音楽を現地で学び、タブラも使いこなす。いかにもDon Cherry(ドン・チェリー)が好みそうなアーティストであり、彼の作品にもエスニックなリズムで貢献している。逆にこの“Bitter Funeral Beer”には、ドン・チェリーがポケットトランペットで参加している。

本アルバム“Bitter Funeral Beer”はベングト・ベルガーがガーナで体験した葬儀とその音楽がもとになっている。全ての曲はベングト・ベルガー/トラディショナルと記されているが、元を辿ればガーナ人が現地で昔から死者を弔うために演奏していた音楽であり、それをベングト・ベルガーの記憶をもとに再構築したのだろう。芸術とは、正確な再現ではなくある意味こうした誤解の中で生まれるものだ。完全にガーナ人になりきっているベングト・ベルガーが演奏しているのもドラムではなくガーナ使われているシロフォンの一種。

曲のほとんどは原始リズムの反復。その上を飛び交うリード楽器がなければ、まるでトランス・ミュージックのようであり、アフリカ人ではなくヨーロッパ人中心のライヴの風景は新興宗教の儀式のようでもある。リリースはECM Records。ECM独特の禅的な静けさと、呪術的なアフリカのリズムが重なり、不思議な感覚に襲われる。

Producer: Bengt Berger, Manfred Eicher
1982年



Funeral Dance - Bitter Funeral Beer Band
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