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ソウル&ファンク大辞典

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Jimmy Reed / I’M JIMMY REED

誤解によって評価に傷がついたブルース界の偉人

ジミー・リード I'm Jimmy Reed,
Jimmy Reed, 1958
揺れるような独特のグルーヴが効いたブルースを聴かせてくれるジミー・リード。彼のデビューアルバム“I’m Jimmy Reed”では、50年代のVee-Jay Records(ヴィージェイ)時代に発表されたシングル曲が収録されている。

ローリング・ストーンズやエリック・クラプトン等、ロックやブルース界の大スターたちが尊敬するジミー・リードだが、B.B.キングやマディー・ウォーターズのような大物ブルースミュージシャン達と大きく違う点は、ほとんど力まないところ。そして、ブルースだけではなく、アメリカ音楽の基盤となるさまざまな要素をすでにたくさん含んでいること。さらに、50年代とは思えないほど、楽器の絡み方に深みがあり、完成度も高い。

本作収録の“Honest I Do”は、ジミー・リードにとっての代表曲でもあり、ローリング・ストーンズは1964年のデビューアルバムでカバーしている。

その他にもA6 “Ain’t That Lovin’ You Baby”、B3 “Can’t Stand to See You Go”、B2 “Little Rain”等もヒットし、このアルバム以降も多くのヒット曲を残したが、アルコール中毒であった事や、持病であったてんかんを周囲に正しく理解してもらえなかった事もあり(お酒の影響で発作が起きていると誤解されていた)、偉大な音楽的業績と反比例するように、明らかなる誤解が邪魔をして当時の評価は低かった。

1958年



Honest I Do - Jimmy Reed
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