ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
ヘズォレ・サウンズをヒュー・マセケラに紹介したのは、なんとFela Kuti(フェラ・クティ)だったらしい。マセケラがギニア・ツアー中に、ナイジェリアから来ていたフェラ・クティと出逢い、ガーナのヘズォレ・サウンズを紹介された。当時はまだこの作品ほど洗練されていなかったらしいが、ヘズォレのアフロサウンドに衝撃を受けたマセケラは、1967年、一緒にライブもしている。
A1の“Languta”では、ヘズォレ・サウンズのアフロビートに載せて、マセケラがサイケでエレクトリックなトランペットでグルーヴさせる。A3の“Adade”には、マセケラの真骨頂ともいえる泣きのフレーズが満載だ。アフロジャズとしての聞き所はB1“Patience”からB2“When”の流れだろうか。
マセケラがヘズォレ・サウンズを引き立てようとしているためか、全体を通して長年やって来たバンドのような一体感さえ感じる。ファンクなのにあたたかい、アフリカのミュージシャンの懐の深さを感じる作品だ。
Producer: Faisal Helwani
1973年