ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。
彼の代名詞でもある大編成バンドでトライしているのは、スピリチュアルなジャズロック。そして「オーケストラ」という名前ではもったいような面々が参加している。ドラムはElvin Jones(エルヴィン・ジョーンズ)とAlphonse Mouzon(アルフォンス・ムザーン)。ギターにJoe Beck(ジョー・ベック)。サックスBilly Harper(ビリー・ハーパー)。フルートHubert Laws(ヒューバート・ロウズ)。その他もチューバやフレンチホルン、トロンボーンと低音系の金管楽器が特に充実しており気持ちいい。
知的なギル・エヴァンスに適度なゲス風味がまぶされており、感覚はロック。その点でも“Blues in Orbit”の後にリリースされたジミ・ヘンドリックスに捧げられたアルバム“Plays the Music of Jimi Hendrix”と共通している。
このアルバムは元々“Gil Evans”という本人の名前でリリースされていたが、“Blues in Orbit”というタイトルに変更されている。
Producer: Sam Gordon
1971年