ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
ゆるゆるブレイク・ビーツ満載の、これほどおいしいアーティストが見過ごされるわけもなく、サンプリング・ネタになった曲は無数にある。ブロウフライの真骨頂は基本パロディなので、彼自身もサンプリングをするように、名曲をたくさんモチーフに使っている。本作では「エド・サリバン・ショー」「セサミ・ストリート」「バットマン」「スティービー・ワンダー」「トム・ジョーンズ」等をネタにして徹底的なゲス世界を演出している。タイトルが“On TV”といえども、決してテレビでは放映できないような内容ばかりだ。
ブロウフライのネタは、日本人には理解不能なものが多いが、このアルバムに出てくるネタは全て誰もが知っているような曲やモチーフが多くて楽しみやすい。
ある意味、王道、ある意味、ゲテモノ。ブラックミュージックの「もう一つの真実」がブロウフライのような世界だ。
1974年