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保護犬の里親探しを手助けするホテル


旅先でクタクタになってようやくホテルにたどり着いたとする。普段なら一刻も早く部屋に入ってシャワーでも浴びたいところだが、米国のMcKibbon Aloftホテルの場合は少し違う。チェックイン・カウンターの奥には、無垢な瞳の犬がこちらを見つめているのだ。ホテルが動物レスキュー団体と協力して、人目に触れやすいこの場所を利用し、保護犬の里親探しをしているのだ。犬好きの宿泊客なら、引き取ることはできなくても、犬と戯れるだけでも1日の疲れが吹き飛んでしまうだろう。

もちろん、ただ無責任に保護犬を引き渡すことはしない。まず里親希望の宿泊客は、ホテルに申込書を提出する。審査を担当するのはレスキュー団体。里親希望者の家が新たな入居者を迎えるのにふさわしい状況なのか、近くに頼りになる獣医が存在するのか等を確認する。里親が見つかるまでの、日常の世話と、新たな環境に慣れるための社会化の準備はホテルが担当する。

この噂を聞きつけた宿泊客や周辺住民による協力もあるという。犬の食事やグッズ等を寄付してくれるのだ。また、里親希望者の家に先住犬がいる場合、ホテルに飼い犬を連れてきて、保護犬との相性を確認することもできる。

現在、全米4箇所のMcKibbon Aloftホテルでこの取り組みを実施しており、すでに360頭以上の里親が決まっている。引取りまでの期間も当初は3ヶ月ほどを予想していたが、最初の犬はわずか3日で飼い主が見つかった。

日本でも保護犬を引き取ろうと考えている人は、結構存在するはずだ。しかし、世界で悪名高いペットショップには気軽に入れても、保護センターの敷居が高く感じるなど、なかなか行動に踏み出せないことが想像できる。このホテルのように犬の世話ができる環境にあり、人の出入りがしやすい場所で、気軽に足を運ぶことができれば、同様の取り組みができそうだ。

情報元:dogster.com


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