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インクレディブル・ボンゴ・バンドが歴史に名を残すようになるのは、数年後に“Apache(アパッチ)”が「ヒップホップ界のゴッド・ファーザー」DJ Kool Herc(DJクール・ハーク)に取り上げられてから。Afrika Bambaataa(アフリカ・バンバータ)は、この曲を「ヒップホップ界の国歌だ」と発言し、Sugarhill Gang(シュガーヒル・ギャング)もヒットさせている。その後も“Bongo Rock”や“Last Bongo in Belgium”等、他の曲も次々とサンプリングされるようになり、DJやロック界でも注目されるようになった。(この辺の経緯は、ドキュメンタリー映画“Sample This!”で詳しく語られている)
バンド名の通り、「信じられないほどボンゴ」が全編で叩かれ、ヴォーカルもほとんどない曲ばかりだが、ずっと気持ちよく聞いていられる。インクレディブル・ボンゴ・バンドの作品は、ソウルやファンクのいわゆる名作ではないが、70年代のブラックスプロイテーション・ムービーやB級映画のような世界観が好きな人ならきっと気に入るはず。もちろん全編ネタの宝庫なので、DJなら「国歌」としてアナログ盤2枚持ちでどうぞ。