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トランペッターであるエディ・ゲイルは、Kenny Dorham(ケニー・ドーハム)に師事し、1960年代にはSun Ra(サン・ラー)のもとで修業、大きな影響を受けた。このアルバムが出た頃は、ブルーノートでCecil Taylor(セシル・テイラー)やLarry Young(ラリー・ヤング)の作品に参加していたが、師匠のサン・ラーがマイナーレーベルで活動しているのに、弟子は、いきなり大メジャーからデビューという出世ぶり。
それなのに、この戦慄が走るほどのアンダーグラウンド感! サン・ラーよりもシリアスで、ユーモアはほとんど感じない。それでも聞く者を拒否することなく、最後まで楽しませる。
この時代は、まともなアーティストならみんな社会意識に目覚めていた。きっと社会への還元の意味も込めて、ブルーノートが芸術の神に『エディ・ゲイルズ・ゲットー・ミュージック』を捧げたのだろう。
Producer: Francis Wolff
1968年