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サウンドは何の奇をてらうこともなく、王道サザンソウル。若い時から円熟した歌声だったので、歳を取ってもそれほど印象は変わらない。それでも時代を感じないのは、プロデュースとアレンジを担当するジョン・レベンサールの成せる業だろう。彼はカントリー系作品のプロデュースと作曲で、グラミー賞をいくつも獲得するような偉大な音楽家。カントリー系のプロデューサーがサザンソウルを手がけるというのも、スタックス勃興期を想起させる。
ベテラン・アーティストが、衰えることなく円熟する様を見るのは非常に嬉しい。こうした文化の裾野の広さこそが、アメリカの偉大さの真髄だということを「あの人」は理解しているのだろうか?
Producer: William Bell, John Leventhal
2016年