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しかし本作はゴスペルに偏っているわけではない。O.V. Wright(O.V. ライト)のカバー曲“That’s How Strong My Love Is”のような重厚なサザンソウルから、ノーザンソウル・シーンで受けが良かった“Hit and Run Lover”のような軽快な曲まで、そつなく歌いこなしている。サウンドの中心は、トミー・ヤングを発掘したSoul Power RecordsのオーナーBobby Patterson(ボビー・パターソン)。上記カバー曲以外は全て彼とレーベルの共同オーナーJerry Stricklandの共作。
ソウルファンの心を打つ素晴らしいアルバムを残したのにも関わらず、創立したばかりのソウル・パワー・レコードに市場を開拓する力がなく、トミー・ヤング自身にも世俗音楽への関心が薄く、教会で歌うことを望んだことが原因で、本作の評価はレアグルーヴ全盛の時代まで待たなければならなかった。
バック・ヴォーカルでDorothy Moore(ドロシー・ムーア)が参加。
1973年