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十代の頃から地元ダラスでは有名な存在で早くからレコーディングもこなしているが、商業的成功には至っていない。ソウルファンにその名が知られるようになったのは、1960年代中期からJetstar Records(ジェットスター)で、シンガーとしてだけではなく、ソングライター、プロデューサーとしての才能も開花してから。
本作“It’s Just a Matter of Time”は、そのジェットスターが1970年にレーベルを閉鎖し、再起をかけて出した一枚。この時点でボビー・パターソンの実力は十分だったため、デビュー・アルバムとは思えないほど充実した内容。ほとんどが自作曲であり、プロデュースも手がけている。ファンキーなA1 “If You Took a Survery”に始まり、素晴らしいミドルメロウのA2 “I Get My Groove from You”やA6 “Recipe for Peace”、ポップなA4 “Everything Good to You (Don’t Have to Be Good for You”とボビー・パターソンの力を余すことなく伝えている。
1995年、ウィルコのジェフ・トゥイーディーが、ゴールデン・スモッグのアルバムで本作収録のB2 “She Don’t Have to See You (to See Through You)”をカバーし、ボビー・パターソンが再注目されるきっかけになった。
Producer: Bobby Patterson
1972年