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ソウル&ファンク大辞典

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Stanton Davis’ Ghetto/Mysticism / BRIGHTER DAYS

精神世界をポップに描いた曼荼羅のようなジャズファンク

スタントン・デイヴィス Brighter Days,
Stanton Davis’
Ghetto/Mysticism,
1977
70年代には主に理論派のジャズピアニストGeorge Russell(ジョージ・ラッセル)の作品に、80年代には感覚派のLester Bowie(レスター・ボウイ)の作品によく参加していたスタントン・デイヴィス。本作『ブライター・デイズ』はちょうどその中間時期の作品であり、音的にも理論と感覚のちょうど中間地点にいる。

ユニット名のスタントン・デイヴィス・ゲットー/ミスティシズムの意味するところはよく分からないが、元々、研究者的側面の強いスタントン・デイヴィスが「ゲットー」と「神秘主義」という単語を使っていることから、感覚や本能のような精神的部分を知性で深く切り開こうとしているのは、音を聞けば理解できる。

しかしながらタイトルは『ブライター・デイズ(明るき日々)』。ここではサイケデリックな迷宮世界に向かうのではなく、天上世界か未来を感じるジャズ・ファンクが多い。スペーシーなギミックがあちこちにあるので、もしかしたらアフロ・フューチャリズム的なテイストも混じっているのかもしれない。時期的にフュージョン全盛のなか、かなり骨太なサウンドで勝負している。

ボストンを中心に活躍したローカルな存在だったらしいが、音の幅も広く、スパイスとしてスピリチュアル感を用い、知性で表現した洗練されたサウンド。

Producer: Stanton Davis
1977年



Things Cannot Stop Forever (Poon Tang Tally-Wacky) - Stanton Davis’ Ghetto/Mysticism
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